気が通っているとき、身体感覚はとてもスムーズで軽く、安定していて、それでいて力は漲っています。意識も研ぎ澄まされていながらも、精神的にはとてもリラックスしてます。心は前向きになり、大丈夫だという安心感に包まれます。
このような感覚になれたら「気が開通した」と考えてよいでしょう。
もちろん、初歩のレベルから達人級の状態まで、段階がありますから一概に同じ状態とはいえませんが、それでも概ね少しでも上記の心地になればまずは良いと思います。
気を捉える上で欠かせない知識として「経絡」があります。
これは東洋医学が長年の経験と研究から導き出された「気の通り道」です。
「通り道」といっても解剖学的に何か組織や器官があるわけではありません。
しかし気の開通が熟達してくると「経絡」が通っている感覚も少しずつ分かってきます。
というより「意識」が「経絡」を通ることにより「経絡」を認識することができます。
「経絡を意識する」ことで少しずつ全身の経絡が繋がっていきます。短期間で行うことは難しいですが、毎日少しずつ意識することで、確実に認識が鮮明になっていきます。
逆に気の通りが悪い時は、この経絡がなんらかの原因で詰まっている時です。高速道路で言うところの渋滞です。
站椿功をはじめとする気功法を行っていると、経絡が詰まっているところが分かってきます。その場合その詰まっているところに意識を置いて気を流すことで、経絡が通るようになるのです。気功の初歩は全身に気を流すため、経絡の流れを滞らせないことがとても大切です。(続く)
経絡についての解説書です。初心者にも非常にわかりやすい一冊です。
最後まで読んでいただき感謝です。
本日も皆様が良い一日でありますよう。グッドラック!
Comments