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ー合気と気功と智慧の学舎ー

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執筆者の写真喜多原 歓喜地

#16 気の補給路をつくる

更新日:2020年12月13日

「人に気を使う」などという言葉があるように、人間は日々「何か」に対して「気」を使っています。それはあたかも毎日の生活費として使うお金のように「気」も毎日消費しています。お金がなくなると生活が苦しくなるように、「気」がなくなると健康や精神面において支障をきたします。


「気」の思想においては、生まれたばかりの赤ちゃんの状態が最も「気」が満ちた状態であり、スマホのバッテリーで例えると100%の状態です。この「気」を生涯少しずつ消費してき、「気」がゼロになった時がいわゆる寿命であると考えます。

そういう意味では実年齢が高齢でも「気」を多く持っている人は若々しく、逆に若年でも「気」が少ない人は「老けている」ということになります。

特にスーパースターやトップアスリートなどは、若くしてこの世を去ってしまう例も少なくありません。一概には言えませんが、気功では若い時に多くの気を一気に消費してしまったというふうに考えます。


「気」の使い方もそれぞれです。しかし大切なことは「気」を正しく定期的に補給できているかです。お金は使ってばかりいればいつかは無くなってしまいます。よって人はなんらかの仕事をすることで収入を得て、それによりまたお金を使うことができます。

同じように「気」も使ったら、その分補給することが必要なのです。


「気」の補給方法は人によって様々です。

自分の好きな趣味に没頭したり、気の合う友人と話したり、美味しい食事やお酒を楽しんだり。とにかく大事なことは「自分が気持ちの良い、心地の良い時間」を過ごすことです。

この「気持ちの良い」感覚こそ、まさに「気を持てる」ことになるのです。


気功を行う上で多くの留意点がありますが、大前提として「気持ちよく、心地よく」行うことが肝要です。逆に「無理して」行うことを気功は嫌います。良い気ではなく「邪気」や「嫌気」が入ってしまうからです。

日本人はどちらかというと「無理してでも頑張る」ということが美徳と受け取れれやすいです。もちろんこれは大切なことではありますが、気功の立場から見ると「無理して」行ったことは長続きしません。できれば「無理なく」行える気の補給が一番です。


私は朝、自宅近所の神社での太極拳が一番気の補給になっているように思います。

寒い日や疲れている時は、億劫に思える日もあるのですが、それでも始めてしまえば体内にみるみる気が満たされ、体は軽くなり、心もやる気が漲り、1日に必要なエネルギーが満タンに満たされます。もちろん「站椿功」でもOKです。


ちなみに、自らの「気」が100%を超えても気功を続けると、120%、150%とさらに多くの「気」が溢れてきます。ここまでくると自らの健康維持だけでなく、余分な「気」を他者に与えて疲れや病を癒す「治療気功」も行えるようになります。

(つづく)



本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

秋晴れの続く良い季節ですが、良い気を吸って健康的に過ごしましょう。グッドラック!

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