気功も合気もエネルギーの源は「大地の力」です。
言い換えれば地球の力を使っているということですね。
どのような分野の修行においても最終的な奥義は「天地と一体になる」などと言いますが、まずはそのうちの「地」と「一つ」になることが目標です。
地面と一つになるためには、重力に対して完全に真っ直ぐな姿勢になることが必要です。
これにより、全身のバランスがとれ、無駄な力みの一切が抜けます。
ですが人は立っている時、真っ直ぐ立ってはおらず、ほとんどの人が重心がいずれかに傾いています。そのため、倒れないようにするために、体のどこかに力を入れて支えているのです。
完全に真っ直ぐっ立つということは、気功の考え方で表すと、体の中心「丹田」、足裏の中心「湧泉」、頭頂部の「百会」を結んだ線が、重力線と完全に一致した状態のことを指します。
この状態になった時、全身の力が抜け、尚且つ地面に対して盤石な安定感を体感することができます。これが地面と「一つ」になった感覚です。
気功あるいは武術の鍛錬の基本に「站椿功」「立禅」「四股」といったものがありますが、これらは全て大地に対して真っ直ぐに立ち、大地の気を体内に取り入れるための基本トレーニングです。まさに気功・武術の基本の「き」です。ぜひ大切にしてください。
(次回に続く)
本日も最後まで読んでいただき有り難うございます。
今週もお疲れ様でした。良い週末をお過ごしください。
グッドラック!
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