ー合気と気功と智慧の学舎ー

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#33 稲盛和夫さんの「心」と仏教哲学

最終更新: 1月23日

配信動画でもお話ししましたが、稲盛和夫さんの著書「心」についてさらに書きたいと思います。








すでにベストセラーとなっている本書ですが、一言で言えば「人生の奥義書」です。

その奥義の内容とは「心(の状態)が、目の前の現実を作っている」ということです。

よって心(の状態)をコントロールすることで、現実は意のままに変えられる、ということになるのです。


多くの人は、目の前の「現実」が先にあり、その現実によって心が何かを感じると考えがちです。しかしそれは真の世界の半分しか見ていないことになります。

この逆で、先に「心」があり、その心の状態によって現実が作られる、と考えるとどうなるでしょうか。「心」の状態を投影したものが目の前の「現実」という考え方です。


本書はこの「心が先にありき」という考え方を終始一貫解説しています。

そして自らの心を常に健全に保ち、前向きに希望を持つことの大切さを著者は力説します。


この考え方の背景には深遠なる「仏教哲学」が存在します。

稲盛和夫さん自身が臨済宗で得度を受けた方ですが、上記の考え方を仏教的に表現すると、


「色即是空、空即是色」

となります。


般若心経でお馴染みのこの言葉をここでは解説しませんが、仏教の悟りの中身は、

「現実に実体はない(空)。心のありようによって現実が実体となって顕れる(色)」

ということです。


稲盛和夫さんは、言ってしまえば「仏教の悟りの奥義を会社経営に応用した人」と言ってもいいでしょう。よって稲盛さんが本書で伝えている内容は当然、経営やビジネス以外にも全ての分野で応用できるものとなるのです。


そして本書ではもう一つ、この奥義を使うための大切なことを伝えています。

それは「利他の心」を持って「目の前の仕事にただひたすら向き合う」というものです。

人は我を忘れて何かに集中している時「無我夢中」となります。

これを仏教では、「三昧(さんまい)」や「禅定(禅に入る)」と言います。

この状態の時、論理思考は停止し、強烈な直観能力が覚醒します。


仏教で言うところの「智慧(般若)」の出現です。

稲盛和夫さんは「真我に気づき宇宙の道理が分かる」と表現されています。

この状態の時こそ、先に書いた「心が現実を作っている」ということが実感できるのです。


「気功」や「合気」が最終目標とするところも実はここです。

気功術、合気之術の修行を通して森羅万象の理と一体化し、全てが調和によってつながっていることを「理会」することにあります。

その「理会」によって「人生は自在に創ることが可能」となるのです。


まだまだ書きたい事はたくさんありますが、長くなったのでとりあえず今回はここまで。

本書は歓喜地STUDIOの活動の核心部分でもありますので、折を見てまたブログ話題に取り上げたいと思います。


素晴らしい本を世に出していただいた稲盛和夫さんと、この本に出会わせてもらえた縁に深謝したいと思います。まだ読んでない方はぜひ読んでくださいね。



今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

寒い日が続きますが、明日も元気にいきましょう。グッドラック!


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